

2025年11月05日

ピクトリコ ショップ&ギャラリーでは、2025年11月18日[火]〜29日[土](※24日[月]休み)に
宮島 径 写真展「目映しの景」を開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
「目映しの景」とは、瞳の表面に映りこんだ外界のことを指し示す。
瞳は球面であるため、遍く広大な風景がそこ映し出される。
例えば、我々が他人の瞳を見つめる時、
瞳を覗いていると同時に、意図せずともその人が見つめている空間を見ていることになる。
そこには、透明な鏡のような場が出現している。
私は、いつも昔撮った写真を引っ張り出して、人の映った写真や、
鈍く反射した金属などが映った写真を眺めながら、
当時の人々が見ていたであろう外界を想像している。
一枚の写真に、まるで人の瞳を覗くが如く、外に広がる空間が認められるなら、
平面写真の見方や解釈も変わってくることだろう。
写真をじっと見続けていると、逆に写真に見られていると感じることがあるが、
それは、そこに映されていない空間や人の気配を察知していたのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えながら、私は20年前、30年前の写真に映る人たちの世界に紛れ込み、
もう一度その街を散策してみたいと思った。
宮島 径 Miyajima Kei
1967年、長野県生まれ
1991年、東京藝術大学美術学部藝術学科卒業
1993年、デーリィマン写真部入社
1997年、写真ワークショップCORPUS10期参加
1997年~ フリーランス・カメラマンとなる
個展:
2002年「surface」(PLACE M, 東京)
2006年「世界のしくみ」featuring 麻里布栄(PLACE M, 東京)
「架空のグラデーション」(ギャラリーバー 26日の月、東京)
2010年「日照時間/The Daylight Hours」(ギャラリー蒼穹舎、東京)
2016年「One Another」(珈琲&ギャラリーウィリアムモリス、東京)
2019年「裏山現像」feat. 麻里布栄(PLACE M, 東京)
2025年「目映しの景」(ピクトリコショップ&ギャラリー、東京)
住所:〒130-0015 東京都墨田区横網1-2-16 両国ガイビル 國技館前 5F